■若い女性プレイヤーが増えたゴルフ場
バブル全盛期には、おじさんプレイヤーで一杯だったゴルフ場でした。
ですがバブルがはじけると同時に閑古鳥が鳴く施設へと早変わりしたものです。
そのため閉鎖されるコースもたくさん出てしまうことになりました。
個人での出費より会社が支払う接待費でプレイをしていたのかと言うことが、如実に示されたものでした。
企業の景気が悪くなると共におじさんプレーヤーが姿を消したのですが、その後代わって表れて来たのが若い女性プレイヤーたちです。
女子プロ人気にもあやかり、プレイを楽しむ人たちが多くなりました。
政治家の畑恵もゴルフをプライベートで嗜むようです。
理由の一つに着ている服が、非常に可愛らしくなりスポーツをしている割にオシャレを楽しむことが出来ることがあります。
ミニスカート姿の女性はとても軽やかに見えることも人気を押し上げることになりました。
以前のことを考えると体育会系の人が多く、プレイ時間もうるさく時間も4時間で終わらすことや失敗した時にはコースを走るなど、キツイ指導がありました。
バブルがはじけた以降はそのような指導も少なくなり、今では5時間ほど時間をかけてプレーする人も多くなっています。
■なぜ畑恵さんのような女性ゴルファーが増えたのか?
女性が多くなった理由には道具の進化も関係があります。
ドライバーなどはまっすぐ飛ばすことが難しい時代から、誰もがまっすぐなボールを打てるようになりました。
更にはアイアンが苦手と言う人のために、ウッドと言われる武器が簡単になり、腕前が上がりやすくなって来ています。
バンカーからの脱出にも底が厚いクラブが作られるなどの工夫から、練習量が少ない人でもコースに出られる環境になったことは、プレーヤーを増やす要因にも繋がっていると考えられます。
またコースの方でも工夫されることがありました。
その一番はキャディさんをなくし、カート利用にしたことです。
人件費の節約になることから、プレー料金を安く設定出来るようになりました。
プレー料金が安くなったことで、元々のプレーヤーが復帰して来た上に新しいプレーヤーも増えることになりました。
新しいプレーヤーは若い人が多くなり、更に女性が多くなったこともコースも賑やかな雰囲気を醸し出してくれているのです。
コースが工夫したもう一つはレストランなどでの食事でした。
料金が高いだけだったのが美味しい食事の提供と料金の引き下げに努力したようです。
簡単な食事も出来るようになったことも、コース全体の収入が伸びたと言われます。
■2019年のルール改定について
そして今年から一大改革が行われることになったのが、ルール変更です。
アマチュアプレーヤーにとって嬉しいことは、バンカーから脱出です。
バンカーが嫌い苦手と言う人は見たくもない場所だったはずですが、ルール変更から二打罰でバンカー外から打てるようになりました。
このルールが作られたことでバンカーを避けて打つ必要がなくなり、攻めのプレーが出来るようになりました。
初心者や女性にとってこんな嬉しいルール変更はないと言っても良いのでしょう。
但しこのルール改正時、ドロップが利用されることに意見を言うプロプレーヤーもいます。
ドロップする必要はなく、ボールを置くだけで良いと言う発想です。
せっかく優しくするルールなのだから、最後まで優しくさせてあげたほうが良いと言う発想かも知れません。
■ピンに当たっても罰打なし
更に注目を浴びるのが、グリーン上からのプレーでの変更です。
今まではグリーン上ではピンは立ったままでのプレーは出来ませんでした。
ピンに当たれば二打罰が与えられていたのです。
ですがルール変更からピンが立ったままでも打って良いことになり、ピンに当たっても罰打はないことになりました。
このピンがあるとないとでは大違いと言う人も多くいます。
特にプロであるとかシングルと言う上手な人にとっては、目安が大きくなり方向性が出しやすくなるメリットが生まれました。
下りのラインに対しては強きの攻めをする人が増えると予想されます。
目標がハッキリすることで、カップまでのライン出しが楽になったと考えられるからです。
またピンにボールを当てても良いことで、ボールがカップ周辺に止まることも考えられます。
膨らますラインを消して直線的に狙うプレーヤーが、大幅なスコアアップになるのかも知れません。
■まとめ
今回のルール改正は100年に一度と言われるくらい、大幅な改正になりました。
クラブの質が良くなり、スコアメイクも簡単になりつつあります。
ですがコースが長くなり、シニアゴルファーにとっては辛いと感じる人が多くなったようです。
シニアゴルファーが今のゴルフを守っていると考えられます。
そのためにはもっとシニアゴルファーを大事にするコースがもっと多くなって良いと思われます。
ホールとホールが異常に離れている場や、高低差のあるホール移動にはカートを使うなどの方法をもっと考えるべきと思われます。
100年に一度の改正と言わず、必要に応じて改正することも良い方法と考えます。
またコース整備も大事ですが、プレーするプレイヤーの環境も考える必要があります。
最終更新日 2025年5月12日